小6投資家の企業分析記

投資の芽を育てる企業分析記

手間いらず株式会社の企業分析 ~なぜ高シェア高利益率が実現可能なのか~

今回は、情報通信業で高利益率で有名な手間いらず株式会社を分析しました。

企業HP:手間いらず株式会社

※は知らなかった用語を後で調べたものです。

 

 

・基本情報


宿泊施設向け予約管理システム開発・販売を主力としている企業で、
料金調整、連泊制限、最安値確認、報告業務を自動化したツールを提供しており、国内最上位のシェアと言われています。
株式会社シーナッツは大手ホテルを顧客としており、手間いらずは中小を顧客としているため、当分対立はなさそうと考えます。
      

・シェアが高い要因


OTA接続品質と連携数で築いた“日本の宿泊業に特化した実質独占”で、宿泊施設は業務フローが深く組み込まれて乗換えが極めて少なく、一度導入すると変えにくい構造らしいです。また20年の実績とbooking.com国内唯一推奨認定によりブランド力が強固で、サポートも手厚いことが挙げられます。

※OTA接続品質とは、宿泊施設が安心して業務を任せられるかの指標とのこと                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

・選定理由


通常のIT系成長企業の営業利益率は20~40%ですが、手間いらずは営業利益率73.6%と非常に高く、固定費が抑えられています。また、業績も緩やかに伸びており、財政状態も良好です(後述)。新規契約施設数が拡大しており、なにより30年までに訪日外国人観光客を6000万人まで増やすという国策に乗ることができます(国策に売りナシ!)。

・財務諸表のポイント


自己資本比率が93.8%、有利子負債が0と非常に良好である。
・売上原価率が約14%と同業他社平均の30%~40%の半分以下。
・研究開発費が0?少ない(会社四季報25年秋より)ので今後の成長が多少不安定要素
ROEが予想に対して数%低い点も不安定要素
 
 

まとめ


手間いらず株式会社は営業利益率の高さと強力な財政基盤とブランド力を併せ持ち、研究開発は非常に少ないこと、自己資本比率数値から還元ができているかというリスクはあるものの、もしものときは積極投資を行う事ができる体制にあります。長年株価は低迷しており、現在は販路拡大局面とHPで言及していて、国策との方向性が基本的に合致している点、同業他社と比べて売上原価率が非常に抑えられている点、時価総額がまだ200億円未満という事を踏まえると、ブランドを維持することができれば長期で見れば成長性が非常に高いと考えます。