
この企業が提供している製品は、この世に「医薬品・化粧品」が存在し続ける限り、そのパッケージために必要とされるものです。
この記事では、短期的な株価変動や短期的な投資指標そのものを重点とするのではなく、なぜこの企業やその製品が長期的に選ばれ続けているのか、
そしてその需要をどのように維持・拡大しているのか、
その上でどんな課題点があるのか、を中心に整理します。
さらに、「老舗企業分析」ということで、なぜそこまで存続しているのか。そのビジネスの鉄則は何か、これについても考察をしていきます。
なお、財務指標や業界平均との比較については、
その事業の強さや持続性を確認するための補足材料として用います。
※これは特定の投資商品購入を推奨するものではありません。ご購入等に関するご判断等は自己責任でお願いを致します。
・基本情報(事業内容等)

小澤活版所を原型とする企業です。活版と聞いて、「活版が主流の時から始まってるの?」と思った方もいると思います。なんと朝日印刷(の原型)、1872年創業で執筆時ですと154年以上続いている企業なんです。
そんな長く活版をやっているわけではなく、終戦の少し後に医薬品包装・化粧品包装に切り替わりました。今のシェア率は、医薬品向けが38.1%、化粧品向けが約27.5%で、国内首位です。
「なぜ80年近くでここまでのシェアを築き、維持できているのか」これを整理していきます。
医薬品向けの強み ~品質管理とブランド力~

朝日印刷は製造するにあたっての規則のようなものに沿って、製品のチェックや設備等の管理、社員教育を重点的に行っています。それによってほぼ確実に誤表記等無く製造することができるんです。
これだけ見ると当たり前と、ほとんどの方が感じると思いますが、いくらパッケージ印刷でも医薬品の一部ではあります。ですから、それに合格するためにはかなりの信頼性が必要になるんです。そこで創業150年超の朝日印刷の実績が光るというわけです。
私は今、朝日印刷を紹介していますがこれをトランプ米大統領が「朝日印刷は素晴らしい」と仮に言ったとしたら株価は爆上がりするでしょう。そこら辺の投資家を名乗る変な人と、不動産で成功を収めた男が言うのじゃ違うのと、全く同じことです。
化粧品向けの強み ~時代に取り残されるな!~
私は化粧品をよく買う層ではないので、良くわかりませんが化粧品を買う際、顧客はパッケージで大体判断するらしいんです。そこで、最新の設備とオリジナルの色を管理する技術で、高度なデザイン等が求められる製品を、効率的・安定的に生産できる体制をが朝日印刷にはあるとのことです。
具体的にはオーダーメイドで機械を発注して、「これは朝日印刷しかできない」という構造を作ることを継続し続けることで、時代に埋もれないんです。

この二つ、現代人からの感覚にはなりますが、下を買いたいですよね。
その他にも、社員に国家資格取得を呼び掛けており、それによって高品質な製品が製造しやすくなるんです。
総じて、システムが良く整っているので、バフェット氏の格言「優秀な経営者がいるダメな企業より、無能な経営者がいる優良企業が好ましい」に当てはまるのではないかと考えました。
今後の需要

ただの印刷企業だったら、これからのデジタル化で需要が大きく後退する可能性が高いです。ですが、朝日印刷は実物のパッケージを印刷しているので、よほどのことがない限り、需要は最低でも維持されると思います。
また、これからの高齢化で医薬品の需要が爆発的に増えてもおかしくないように思え、それによって朝日印刷もさらに成長する可能性も見えています。また高市政権下で発足した日本成長戦略本部の戦略17分野に「創薬・先端医療」があるので、成長産業化した場合は、海外への展開もできるのではないかと考えます。
医療関係ならでは?の課題
有価証券報告書というものを見ると、費目別の金額がわかるんです。そこでトッパン印刷と朝日印刷の内訳を比べてみたら、興味深い事が分かりました。

それが「荷造運賃」という勘定科目です。販管費のうち、何%占めているかを計算してみたら、トッパンが7.8%程度、朝日印刷が27%程度でした。もちろん、トッパンの方が人をたくさん雇っているので、運賃が相対的に低くなる可能性もあります。
医療関係だからあまり大量に運ぶと「衛生的にどうなのか」という懸念があるのかもしれませんが、包装なんですから一気に運んでも問題ないと思うので、そこの改善も必要なのではないかとも感じました。
まとめ
朝日印刷株式会社は創業150年超の老舗企業で、長年のブランド力と技術革新を推進し続けることで、生き残り続けて盤石の地位を築いています。この分析から分かったことは
・信頼性を高める
・常に技術革新をする
・仕組みを作る
・自分しか操縦できないコックピットを作らない
この4点が重要なのではないかと考えました。
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会社四季報 2026年2集 春号 2026年 4月号 [雑誌]
いつも愛読させて頂いておりますので、ご紹介させてください。
私は、会社四季報で財務諸表のポイントをかなり満たしている
企業に目星をつけて、分析を行っています。
気軽にパラパラとめくるだけで、1社は候補が見つかります。
そのうえで、正しく投資をすればもとはとれます(私自身、会社四季報を参考にさせて頂いて、個別株で約15%で運用させていただいておりますので)






























